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超一流なワイン

シャトー・ディケムはフランスのボルドーが誇る貴腐ワインの最高傑作であり、第3代アメリカ大統領となるトマス・ジェファーソンが駐仏大使時代に自分用に10ケース、ワシントン大統領用に30ケース買ったという逸話があります。
限られた時期にしかできない貴腐ぶどうをうまく濃縮することで生まれる極甘口のワインで、かなり収穫時期を遅くしないとぶどうが育たないためリスクも高く、その分高級となります。
ブルゴーニュ地方で作られるモンラッシェは、「ブルゴーニュの白ワインの貴族」というほどの評判をもち、文豪であるアレクサンドル・デュマが「帽子を手にし、ひざまずいて飲むべし」との言葉を贈っている、極辛口の白ワインです。

「世界で一番高価で有名なワイン」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、ロマネ・コンティでしょう。
すべて完熟したブドウだけが使われ、徹底したブドウの選別作業、3週間から1か月にわたる長い発酵期間、新しい樽を使った熟成、亜硫酸の使用も最低限にとどめるといった徹底した作業の末、極上のワインが作られます。
年間でわずか6000本しか作られず、この畑の所有権を巡ってルイ15世の時代には貴族同士で凄まじい争奪戦が繰り広げられたといいます。